無原罪の聖母マリア / サン=シュルピス教会

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聖母の足が蛇を踏みつけることによって、エデンの園で蛇に唆された”エヴァの罪”から人間を解き放つ存在であることを示す。
サン=シュルピス教会の聖母礼拝堂のニッチに置かれたジャン=バティスト・ピガール  Jean-Baptiste Pigalle (1714-85) 作の大理石像<聖母子 Vierge à l’Enfant (1774)>
その上に、アヴェ・マリアのモノグラム AM と「無原罪の 聖母マリア / ノートルダム B・M・V・IMMACULATAE 」。
B・M・V : Beatae Mariae Virginis = Notre-Dame / 我らの貴婦人 / 我らの聖母マリア。

干し草を材料にしたエコ彫刻 Gratte-ciel

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ルーマニアのエコ彫刻家エルニ・バルサ Ernő Bartha (1958-) による干し草を材料にした作品<摩天楼 Gratte-ciel (2007)>がリュクサンブール公園に置かれた (2019.6.12.) 。
背景はフランス元老院 Sénat として使用されているリュクサンブール宮殿。    2019.07.06.

Gratte-ciel (2007) / Ernő Bartha (1958-) / Jardin du Luxembourg / Palais du Luxembourg Sénat

 

マザランの慰霊碑 / フランス学士院

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Cénotaphe de Mazarin / Coupole de l’Institut de France / Chapelle du collège des Quatre-Nations

現在フランス学士院として使われているジュール・マザラン Jules Mazarin (1602-61) が創設した (旧) 大学 Collège des Quatre-Nations の礼拝堂にマザランの慰霊碑 (墓所) はあります。
リシュリュー枢機卿・宰相の後任として実質上の宰相であったマザラン枢機卿はソルボンヌの礼拝堂に墓所を持った先任に倣って自ら大学を創設したとも伝えられているようです。
棺の上にマザラン像とファスケス Faisceau を抱く天使。頂部にマザラン枢機卿の紋章。シールドにあるマザリンの紋章はファスケスに3個の五芒星。

フランス学士院 の ナポレオン1世像

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フランス革命後ナポレオン1世はルーヴル宮にあったフランス学士院をマザランの創設した大学 Collège des Quatre-Nations に移転しました (1805) 。         フランス学士院

Napoléon empereur (1807) / Philippe-Laurent Roland (1746-1816) / Coupole de l’Institut de France

大学の礼拝堂だったクーポール (丸屋根) のニッチにナポレオンの全身像が置かれています。フィリップ=ローラン・ローランド Philippe-Laurent Roland (1746-1816) の作品<Napoléon empereur (1807)>です。
頭に月桂冠、ミツバチ模様のコートを着、レジオン・ドヌール勲章を付けた鷲のネックレス、左手に王杖、右手に月桂樹の花輪を持っています。花輪を置いた台座にはローマ神話で「知恵と戦略の女神ミネルヴァ Minerve 」の浅浮彫が・・
ミツバチ、鷲は皇帝ナポレオンの属性です。

”パリ消防旅団” の河川救助部隊基地 CS La Monnaie

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パリ消防旅団 Brigade des sapeurs-pompiers de Paris の河川救助部隊基地:CS ラモネ Centre de secours La Monnaie  (セーヌ川左岸コンティ通りにある造幣局 La Monnaie に因んで) が画面下に見えています。パリ消防のロゴ Logo des Pompiers de Paris も。
セーヌ川に突き出ているのがシテ島の下流端で、2段の高水敷になっています。アンリ4世の愛称:伊達男 / ヴェール=ギャラン Vert-Galant という名の公園です。右岸左の建物はルーヴル美術館の東端 ペロー コロネード Colonnade de Perrault です。

Centre de secours La Monnaie / Brigade de sapeurs-pompiers de Paris / Square du Vert-Galant / Colonnade de Perrault / La Seine

 

フランス学士院から見た 秋のセーヌ川

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La Seine / Institut de France / Pont des Arts / Quai de Conti

フランス学士院の中から見たセーヌ川の秋の風景です。
セーヌ川に架かる人道橋のポンデザール Pont des Arts とカルーゼル橋が見えています。
右岸の建物はルーヴル美術館です。

フランス最古の公共図書館:マザラン図書館

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Bibliothèque Mazarine

ルイ14世の摂政:オーストリアのアン / アンヌ・ドートリッシュ Anne d’Autriche を補佐したマザラン枢機卿 (1602-61) が私的に開設し学者等に解放した図書館に起源 (1643) を持つ。
マザラン図書館 Bibliothèque Mazarine の閲覧室の様子。

パリ地下鉄 métro 4号線 運転自動化に向けて

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夏には4号線を利用しなかったのでしょう。気が付きませんでしたが、2022年の自動化に向けて準備が進んでいるようです。
オデオン駅 Odéon にはホームドア Porte palières が設置済みでした。
1号線のとはタイプが違います。
先発と次発の到着までの時間が見やすく表示されています。
1号線と14号線に次ぐ運転自動化路線です。

エッフェル塔百態 159 ポンヌフから 秋のセーヌ川を

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マザラン図書館 Bibliothèque Mazarine へ行った時 (26日) に渡ったポン・ヌフ Pont Neuf からのセーヌ川の秋景色です。下流方向を見ていて、左にエッフェル塔が見えています。
ポンデザール Pont des Arts と右岸の高水敷に多くの人影が見えています。水上バス:バトビュス BATOBUS にも。右岸沿いの建物はルーヴル宮殿 (ルーヴル美術館) です。

リュクサンブール美術館の重い扉

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Portes du Musée du Luxembourg / Cecco Bonanotte (1942-) / Sénat

リュクサンブール美術館入り口のブロンズ製扉。イタリアの彫刻家で日本でもお馴染みのチェッコ・ボナノッテ Cecco Bonanotte (1942-) の作品 (2006) 。
扉が開かれると左右に突出した彫像が見えるようになっている。
扉の上に「元老院 Sénat 」「リュクサンブール美術館 Musee Luxembourg 」の文字が彫られている。
リュクサンブール宮殿、リュクサンブール公園とともに元老院 (上院) Sénat の管理下にあるので。

フランスの国章 / マダム通りの元小学校

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レンヌ通りとフール通りとの交差点を南にマダム通り Rue Madame を入った所にあるレンガ造りの建物 (マキシミリアン・ヴォックス高校) 、元パリ市立小学校 L’école élémentaire (1891) に見られるフランスの国章 (現在パスポートに使用されているもの:Emblème officieux de la République française) 写真外の左側にはパリの市章が置かれている。
マダム通り (1790:リュクサンブール公園内) のマダム Madame はナポレオンの百日天下を挟んで復古ブルボン朝のフランス王 ルイ18世 (在位 1814-24) の妃マリー・ジョゼフィーヌ・ド・サヴォワ Marie-Joséphine de Savoie (1753-1810) の愛称だった。

Emblème officieux de la République française / Rue Madame

S字渦巻き サン=ジェルマン=デ=プレ教会

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Chapelle de la Vierge / Église de Saint Germain des Prés

サン=ジェルマン=デ=プレ教会の聖母の礼拝堂 Chapelle de la Vierge に<S字渦巻き>の装飾が・・
縄文土器や「隼人の盾」に見られる一筆書きの物とは異なるのだが、一見同じに見える。

パリの街燈 réverbère 51 オテル・ルテシア

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パリの古名ルテシアの名を付けたホテル・ルテシア Hôtel Lutetia (1910) の街燈。
玄関の雨除け:コーニス Corniche を含めアール・ヌーヴォー建築 だが、アール・デコの香りも漂う。街燈は目立たない。
オーナー変更による改装工事 (2014.04‐2018.07) が概成したので写真を撮った (2018.07.16.)。

Hôtel Lutetia / 45 Boulevard Raspail

サント=ジュヌヴィエーヴ と ステンドグラス     サン=ジェルマン=デ=プレ教会

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サン=ジェルマン=デ=プレ教会はメロヴィング朝フランク王国の初代国王:クロヴィス1世の4男でフランス王となったキルデベルト1世が創設した (542) 。クロヴィス1世は後のサント=ジュヌヴィエーヴ修道院を築いた (502) 。
サント=ジュヌヴィエーヴの礼拝堂に置かれている「パリの守護聖人ジュヌヴィエーヴ  Geneviève (420頃 – 500頃) の像」と「13世紀のステンドグラス」。羊は彼女の属性。

Statue de sainte Geneviève / Vitrail de la chapelle Sainte-Geneviève / Église de Saint Germain des Prés

エドゥアール・マネ の誕生地 と <笛を吹く少年>

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Le Joueur de fifre / Édouard Manet / Musée d’Orsay

<草上の昼食 (1863)><オランピア (1863)>で風紀に反するとして不評を買ったエドゥアール・マネ Édouard Manet (1832-83) がスペインに旅行、ディエゴ・ベラスケス (1599‐1660) に触発されて描いた<笛を吹く少年 Le Joueur de fifre (1866)>
サロンで落選したが、これらの作品を評価し援護した若手作家のエミール・ゾラ (1840‐1902) を描いた<ゾラの肖像 Émile Zola (1868)>は入選する。
少年の衣装はナポレオン3世の皇帝近衛隊 Garde impériale のもの。

naquit Édouard Manet / Rue Bonaparte

エドゥアール・マネ の誕生地はボナパルト (ナポレオン3世) 通りに面して、国立高等美術学校 École nationale supérieure des Beaux-Arts は左前向かい。だが、卒業生ではない。
ヘビをデザインしたドアノッカー Heurtoir de porte はジャン=ジャック・ルソー通り Rue Jean-Jacques Rousseau でも見かけた。

パリの鉄柵 52  国立高等美術学校

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ボナパルト通り Rue Bonaparte に面した国立高等美術学校 (1682) 正門の鉄門扉と鉄柵。
石造の門柱には、左に<フランスのミケランジェロ>と呼ばれた画家で彫刻家のピエール・プジェ Pierre Puget (1620-95) 、右にバロック画家のニコラ・プサン Nicolas Poussin (1594-1665) の胸像が載っている。アンリ4世からルイ14世治下のフランスの偉大な世紀 Grand siècle を代表する彫刻家と画家。
まだ左方で改修工事が継続中だがあまり目立たなくなったので。

École nationale supérieure des Beaux-Arts / Rue Bonaparte

‘ 家族の喜び ‘ と ムラサキブナ / リュクサンブール公園

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リュクサンブール公園に置かれた彫像の一つ、オハス・ダイヨン Horace Daillion (1854-1946) 作の<家族の喜び  Joies de la famille (1889)>。両親が抱きかかえる子供と見つめ合う羊は家族の繁栄と平和を寓意している。
左上に大木「ムラサキブナ Hêtre pourpre / Fagus sylvatica ‘ Purpurea ‘」の垂れ下がる小枝が入るように構図を取った。
ランス美術館にある石膏像 (1885) に基づいて、フランス革命100周年の「1889 パリ万博」に出品した大理石像を翌年石膏モデル共々国が購入した。

Joies de la famille / Horace Daillion / Hêtre pourpre / Jardin du Luxembourg

ファン・ゴッホ兄弟の記念碑 (習作) / ザッキン美術館

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Projet pour Le Monument aux freres Van Gogh / Ossip Zadkine / Musée Zadkine

<ファン・ゴッホ兄弟の記念碑 Monument aux freres Van Gogh (1964) >のための習作 (1963) がザッキン美術館 Musée Zadkine にある。
納入した作品はゴッホの生誕地であるオランダのズンデルト゚の町にある。
ヴィンセントと弟のテオとの強い絆を表現したものと思われる。
ザッキンによる<ヴィンセント・ファン・ゴッホ像>は終焉の地オーヴェル=シュル=オワーズにある。

 

ルイ・フィリップが選んだ著名な王妃と女性 11   マルグリッド・ダンジュー

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百年戦争の最中、ランカスター朝最後のイングランド王ヘンリー6世 (1421 生まれ、在位:1422-71) に嫁ぎ (1445) 、波乱万丈の人生を送ったマーガレット・オブ・アンジュー (マルグリッド・ダンジュー Marguerite d’Anjou) (1429-82) の立像。

Marguerite d’Anjou (avec son fils Édouard) / Jardin du Luxembourg

イングランドの女王と銘があり、戦死した王太子プリンスオブウェールズで息子のエドワード Édouard (1453-71) と一緒だ。冠にはフルール・ド・リスが。Ferdinand Taluet (1821-1909) による彫刻 (1877) 。
フランス王を僭称していたヘンリー6世はフランスとの和平を推進したが、カレー以外の大陸領を失って百年戦争が終結 (1453) するとヨーク家との間で薔薇戦争が勃発 (1455-85) 、1471 年に廃位されて死去。
マーガレットはルイ11世が身代金を支払って釈放されたが、相続権を奪われ貧困の中アンジューで死去したという。夫君の創設したケンブリッジ大学のキングス・カレッジに対して「クイーンズ・カレッジ」の創設者。

 

エッフェル塔百態 149 ダビデ像とヴァルカン像

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リュクサンブール公園からのエッフェル塔。円柱 Colonne に乗っているのが<ゴリアトに勝利したダビデ像 David vainqueur de Goliath >で、手前が<ヴァルカン像 Statue de Vulcain (1781) >。
右に見える上院に納められているダビデ像のオリジナルは16世紀のものらしいが作者も不詳。ローマ神話で火の神 (鍛冶神) のヴァルカン / ウゥルカーヌス Vulcānus は Charles-Antoine Bridan (1730-1805) の作品。

Tour Eiffel / David vainqueur de Goliath / Statue de Vulcain / Jardin du Luxembourg

コルベールのソー城から来た<冬の像>

コルベール Jean-Baptiste Colbert (1619-83) が強く支持した王立絵画彫刻アカデミー (1648設立) の教授も務めたミシェル・アンギエ Michel Anguier(1612-86) の作品、<冬の像 Statue de L’Hiver >。マントを纏って両手を火に翳した、冬の寓意像。
ソー城を購入した (1670) コルベールル・ノートル André Le Nôtre (1613-1700) に改変させたフランス式庭園 Jardins du Château de Sceaux の装飾のために用意した彫像の一つとされている。フランス革命で政府に没収され (1793) 破壊されたが、この像はリュクサンブール公園に移された (1802) 。                     29/07/2013.

Statue de L’Hiver / Michel Anguier / Jardin du Luxembourg

28/07/2011.

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アントワーヌ・ヴァトーの記念碑 

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ロココ様式の代表画家で、後世に評価の高まったアントワーヌ・ヴァトー Jean-Antoine Watteau (1684-1721) の顕彰碑。アンリ・ゴキヱ Henri Gauquié (1858-1927) の作品、Monument à Antoine Watteau (1896)。
ロレーヌの大理石にエタンの胸像の組み合わせで、リュクサンブール公園にある。存在感のある若い女性が一輪を右手に残して薔薇束を差し出していて、「ヴァトーと若者 Watteau et la Jeunesse 」とも呼ばれるらしい。

Monument à Antoine Watteau / Watteau et la Jeunesse / Henri Gauquié / Jardin du Luxembourg

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